6人が自己ベスト更新! ー第306回日体大記録会(後編)
第306回日本体育大学長距離競技会が6月10日に行われ、駒大からは11人が出場した。新谷倖生(歴1)の自己ベスト更新から始まり、6人が自己ベストを更新。
結果、インタビューは以下の通り。
(今回は15組までを掲載。11組から14組は前編へ)
結果
◆男子5000m 15組 | |
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名前 | タイム |
白鳥哲汰(経4) | 13:41.39 ☆自己ベスト |
伊藤蒼唯(政2) | 13:44.49 ☆自己ベスト |
庭瀬俊輝(法3) | 13:58.02 ☆自己ベスト |
安原海晴(商1) | 14:00.11 |
戦評
15組
インタビュー
◆白鳥哲汰
ーー今日のレースプランは
「7月にホクレン記録会があってそこでいい組に入るためにも自己ベストが絶対条件。その中でも30秒台を狙ったが1、2秒届かなくもったいないレースをしてしまった」
ーー今日の調子は
「練習をしっかり積めていたので自信はあったが2、3日前から体が重くて少し不安なところはあった。ただ、練習は積めていたし、結果は良くなかったがインカレにも出場していたので状態はよかった」
ーー走りを振り返って
「64~65秒のペースが比較的楽に通過でき、3000mの通過も良かったが最後に青学の選手に先行されてしまった。そこは次のレースにつなげていきたい」
ーー監督やコーチに言われたことは
「練習として、トラックシーズンのこの時期は秋にもつながっていく1番大事な部分。ここが出来なければ次につながらないと言われており、そこは上級生としてやらなければならないという覚悟をもってレースにのぞんだ」
ーー今後のレースに向けて
「チームとしても4年生がキーマンと言われているので、他大学を圧倒するようなタイムを出していきたい」
◆伊藤蒼唯
ーー今日の調子は
「調整の段階からかなり体は動いていて、かなりいい状態で臨むことができた」
ーー今日の目標
「まずは自己ベストの更新。13分40~45秒というところを個人としては目標にしてレースに臨んだ。結果としてタイム的にはよかったが、レース展開を見ると、まだまだかなというところも感じる。次につなげることのできるレースだったかなと思う」
ーー走りを振り返って
「前半2000mまでは集団について走ることができた。そこから集団のペースが上がったわけではないが、自分が少しきつくなってしまい、集団からこぼれた。そこが13分40秒を切れるか切れないかの差だと思った。集団の中に白鳥さんもいて、最後そのまま3秒ほど白鳥さんに負ける形になった。集団につく力があればもう少しいい勝負ができたのではないかと感じているので、中間のスピード持久力も課題だと感じた」
ーー監督やコーチから何か言われたことはあるか
「13分台の持ちタイムがなかったので、まずは13分台に乗ることが大前提と言われていた。レース中にも高林さんから『リラックスして走るように』という声掛けはしていただいた。中盤に少し動きが硬くなってしまったが、終盤に差し掛かるにつれて中盤よりはリラックスして走ることができたので、声掛けに助けられたなという印象がある」
ーー自己ベストを更新して
「今までなら自己ベストを更新して素直にうれしいという感情があったが、今回に関しては集団からこぼれてしまい、最後に巻き返すことはできたが、もう少し足りなかったところもあった。うれしい反面少し悔しさも残るレースになったので、次のレースでは素直に喜べるようなレースがしたい」
ーー10000mのベスト更新も日体大記録会だが、日体大は相性がいいのか
「大学に来てから日体大記録会には多く参加しているが、日体大だからと言って記録が出せるというわけではない。コンディションをこういう時期に持っていくのが得意だったというのもあり、出せたという感じ。これからは日体大だけではなく自分が中心となって作るレースや、選手権のような順位のかかるレースでもしっかり自己ベストを更新できるようにしていきたい」
ーー今回自己ベストを出したが、去年までの自分と比べて成長したと感じるところは
「今までよりかはスピード持久力がついたかなという印象はあったが、それでも3000mあたりで集団からこぼれてしまったという現実もあり、まだまだ全然足りないなと感じた。これからはもう少し中盤でつけることのできる体力をつけていきたい」
ーー先ほど藤田監督とも「今10000mを走ったら28分0秒台が出る」という話をしていたが、今回の手ごたえは
「5000mを全然走っていないということもあり、今回かなり跳ね上がる形で13分40秒台に突入することができた。ここで満足していい結果ではないので、もう少し(鈴木)芽吹(営4)さんや篠原(倖太朗、地3)さんなど、上のレベルでやられている方のレースや走りを参考にして、もう少し力をつけたうえでレースに臨みたいと今回のレースの中で感じた」
◆庭瀬俊輝
ーー今日の調子は
「今週1週間思うように動かなかったが、昨日治療に行き、今日は良い身体で迎えられた」
ーー目標、レースプランは
「3000?4000mは集団についていく。13分40秒台を狙っていたが、力がなくうまくいかなかった」
ーー走りを振り返って
「前回の世田谷陸上競技会に比べて3000?4000mを粘ることができたが、ラストの100?200mのスプリントで身体が動かなかった。課題が多く見つかった」
ーー13分台を出すことができたが
「13分台を出すことが最低限の目標だった。良い結果だとは言えないが、1つのターニングポイントとして良い機会になった。これをまた次のレースで活かしたい」
ーー監督やコーチから言われたことは
「白鳥さん、伊藤が前の集団でレースを進めている中、自分は後ろの集団でレースを進めることとなり『力がない』と言われた」
◆安原海晴
ーー今日の調子は
?悪くもなく、良くもない。2週間前の世田谷記録会からの疲労との向き合いもしっかりできたのである程度の調子で臨めた?
ーーレースプランは
?3000mまで一定のペースで8分15秒くらいで通過して、その後あげていくのが目標だった。8分15秒で3000mを通過できたが、その後ペースをあげられずに少しずつペースを下げてしまった?
ーー走りを振り返って
?後半2000mでの体のきつさであったり、ラスト400mでの切り替えができなかったりで課題は見つかったが、シーズンベストが出せたのでひとつの収穫だと思う?
ーー監督やコーチから言われたことは
?次の大会でさらにいいタイムを出すようにしろと言われた?
◆藤田敦史監督
ーー今日の全レースを振り返って
「全体的にみると、力のある選手は頑張って記録を上積みしてくれたが、1年生は少し疲れが出てくるところでレースを迎えた。練習ができていないわけではないが、結局練習で目一杯になってしまって試合が全然うまくいかない。そこは明暗が別れたレースだったと思う」
ーー庭瀬選手に関しては、5月27日の世田谷陸上競技会で「13分40秒台は出ると思った」という話だったが、今日のタイムはどうか
「こないだの世田谷もそうだが、ずっと安原海晴と同じレースを走っていて、途中で前に出られて付けなくて最後でなんとか前に行くというレースだった。それじゃやはり評価がない。練習がやれていないわけではない。練習はもっと高いものが出せる、伊藤とかと同じぐらいの記録を出してもおかしくないくらいのものはやれている。それが出せないのが弱いところで、そこが違いだと思う。いいものは今やっているので、面白いと思う。その辺は今後の課題。
白鳥は30秒台出せるチャンスだったがそれを出せなかった。一方で伊藤は途中離れたが、そこでしっかり我慢して最後上がったことで、自己記録大幅更新を可能にした。力はついたな、と思う。スピードはそんなにないが、押していく能力が非常に高い。今日みたいなレースができるということは、10000mでももっと上のレベルの記録を出せるんじゃないかと今日見ていて思った。10000mやったらもっと走る」
ーー白鳥選手はかなり久しぶりの自己ベスト更新となったが、その要因は何かあると思うか
「それは4年生がみんな頑張っているから。この代はみんな仲が良く、仲間意識がすごく強い。俺が頑張ったらお前も頑張れよ、というように切磋琢磨して今刺激を与え合っている存在。俺もやらなきゃいけない、とやってくれたのが良い結果につながったと思う」