硬式野球部 4年生引退コメント(第2部)
2023年3月23日、24日に駒澤大学にて卒業式が行われた。
今年度で卒業となる硬式野球部4年生の選手や学生コーチに引退コメントを頂戴した。第1部と第2部に分けて紹介する。(取材日は引退戦となる今年度秋季リーグ後に行われた)
?谷藤大成(政4)
――今の気持ちは
「ものすごくあっという間だったが、4年間駒大硬式野球部としてやりきれて嬉しい」
――どんな4年間でしたか
「最初に思ったことは自分の知らない世界はまだたくさんあるのだなと感じたところです。礼儀や駒大硬式野球部の一員としての行動、どれを取っても高校のときとは比にならないぐらい厳しく、最初は慣れませんでした。また、周りの人々のお陰で今の自分があるのだと大倉孝一監督から学ばせていただきました。太田誠元監督や大倉監督は当然のことかもしれませんが、僕とは着眼点が全く違い、僕よりも1つも2つも先のことを見ていて、それに気付かせてもらいました。野球の面では、なかなか結果が出ず辛いことの方が4年の割合で多くたくさんもがきました。しかし、そこから逃げないで目標に向かってやり続けてきて本当に良かったと思っています。自信をもって後悔のない4年間を過ごせたと思います。このことは誇りであり一生の財産を作れたなと思います。監督やコーチ、先輩や同期のお陰でもあり感謝しかないです。4年間本当にお世話になりました」
――4年生としての1年間はどのようなものでしたか
「僕は寮長だったのですが、どのようにしたら今住んでいる寮を綺麗に保てて次の世代に受け継げられるかを考えて日程を組むのが大変でした。また野球では最上級生として後輩達のお手本となるような練習態度など、私生活の行動を心がけていました。とても大変ではありましたが、やりがいがありとても充実した一年になりました」
――4年間で最も印象に残っている場面は
「3年秋の亜大戦です。あの試合は緊張からなかなか自分のピッチングが出来ず2戦とも失点してしまいました。その試合から自分を見つめ直すきっかけができ、4年春では大事なところでしっかり抑えられました。あの経験はとても精神的に苦しかったですが、自分を大きく成長させてくれる経験になりました」
――コロナ禍での練習や試合に向けて、どのようにモチベーションを維持してきましたか
「コロナ禍では外出が制限されていたため、自分と向き合う時間が増えました。それと共にちょうどサイドスローに転向した時期がコロナ禍の始めの頃だったので野球に集中できました。そしてコロナ禍が開けて、試合が通常に戻ったときみんなを驚かせてやろうという気持ちで取り組んでいました。また、同級生の福山優希(社4)がストイックに練習しているのを見て刺激を受けながら自分も頑張ろうという原動力をもらっていました」
――東都史上初の地方開幕となりましたが、思い出は
「私は地方開幕のときメンバーに入れなかったので、悔しい思い出だけが残っています。寮に残っていたときにオープン戦が組まれていたのでいいピッチングをして首脳陣を後悔させてやるという気持ちで投げていたのを今でも覚えています」
――最後の秋リーグにはどのような思いで臨みましたか
「最後はみんなで笑って終わりたいと思って取り組んでいました。また、ラストシーズン自分自身有終の美を飾って終えたいと思い、アピールしていました。結果はメンバーに入ることができませんでしたが、サポートをしてチームに少しは貢献できたと思います。最下位ではありましたが、2部に降格は免れたので来年こそは最下位争いをするのではなく、優勝争いをして欲しいなと思っています」
――監督から言われたことで、印象に残っていることはありますか
「『だからなんなんや』です。この言葉で自分が思っていること考えていることは意外とちっぽけなことで、もっと大事なことは他の部分にあるのではないかと視野を広くしてくれました。また、本質を見極める力もついたのかなと思いました」
――進路は
「野球はTDKで続けさせていただきます」
――野球を続けることを決断したきっかけ、理由
「コロナ禍でお父さんお母さんやおじいちゃんおばあちゃん、また今まで支えてくださった人たちに一回も活躍している姿を見せられてないと感じ、地元で野球を続けて活躍している姿を見せたいと思ったからです。また育った秋田に野球で恩返しがしたいと思ったからです」
――後輩たちに伝えたいこと、期待することは
「駒は揃っていると思うので、あとは自分を信じて失敗を恐れずにやってほしいです。緊張はするものですからそれすらも楽しんで試合をしてほしいです」
――4年間をともにしてきた同期に一言
「最初はみんな俺のことを、なんだこいつとか思ったかもしれないけど4年生のとき寮長として認めてくれてありがとう」
――あなたにとって駒大硬式野球部とは
「大きく成長させてくれたところです」
?小笠原卓さん(学生コーチ)
――今の気持ちは
「寂しい」
――どんな4年間でしたか
「やりたいことと友達が見つかって充実した4年間だった」
――4年生としての1年間はどのようなものでしたか
「あっという間だった」
――4年間で最も印象に残っている場面は
「コロナ禍で部屋を出られなかった時」
――コロナ禍での練習や試合に向けて、どのようにモチベーションを維持してきましたか
「あまり出来なかった」
――東都史上初の地方開幕となりましたが、思い出は
「みんなと温泉に入れて楽しかった」
――最後の秋リーグにはどのような思いで臨みましたか
「優勝したらいいなあ」
――監督から言われたことで、印象に残っていることはありますか
「挨拶をしっかりしなさい」
――進路は
「未定」
――野球を辞めることを決断したきっかけ、理由
「実力がないと感じた」
――後輩たちに伝えたいこと、期待することは
「仲間を大切にして欲しい」
――4年間をともにしてきた同期に一言
「長生きしてくれ」
――あなたにとって駒大硬式野球部とは
「誇り」
?高橋香朱さん(マネージャー)
――今の気持ちは
「現在は約7年ぶりのマネージャーでは無い生活に寂しさを感じながらも、新たな道へ向かって邁進しています」
――どんな4年間でしたか
「初めて寮に行ったのがつい昨日のことのようであっという間でした。思い返すと、いろいろな方との出会いがあり、数え切れない程の思い出と支えがありました」
――4年生としての1年間はどのようなものでしたか
「これまでの人生で特に成長することが出来た1年間だと感じています」
――4年間で最も印象に残っている場面は
「オープン戦ですが、初めて大学野球のアナウンスをした時です」
――コロナ禍での練習や試合に向けて、どのようにモチベーションを維持してきましたか
「選手の気持ちを推し量ることは出来ませんが、様々な感情を持ちながら練習を続けてきたと思います。私はそのような彼らの姿を見て勇気を貰い、自分が、その時やるべきことに全力で取り組んできました」
――東都史上初の地方開幕となりましたが、思い出は
「初の試みということもあり、特に学生委員の方等は手探りの状態で毎日を過ごしてらっしゃいました。大分と福島の方々が大勢いらっしゃった球場は、私たちが目標としている『神宮を東都のお客様でいっぱいにする』というのに1歩近づいたようでとても嬉しかったです」
――最後の秋リーグにはどのような思いで臨みましたか
「とにかく少しでも長く駒大の、東都の野球を見ていたいと思いました」
監督から言われたことで、印象に残っていることはありますか
「いつも寮でお会いした時に掛けていただく『今日も頼むな』という何気ないお言葉がとても嬉しかったです」
――進路は
「進路は野球とは関係の無い会社ですが、何かしらの形で野球に携わっていきたいと考えています」
――後輩たちに伝えたいこと、期待することは
「事ある毎に選択を迫られると思いますが、正解や不正解は無いので自分や周りを信じて力を合わせて進んでいってください」
――4年間をともにしてきた同期に一言
「同じ4年間を過ごしてきたのが皆さんで良かったです。ありがとうございました」
――あなたにとって駒大硬式野球部とは
「自分を好きになれた場所」
(執筆者:東海圭起)