2015年箱根大涌谷噴火
地理院地図タイルを使用 |
噴火警戒レベル | 箱根火山の動向 | 箱根での対応?規制 | |
噴火警戒レベル1 (平常) *5/18より「平常」ではなく「活火山であることに留意」という表現に変更される。 |
2015年4月下旬 | 火山性地震が増加 | |
2015年5月3日 | 大涌谷で蒸気の噴出を確認 | ||
2015年5月4日 | 気象庁移動観測班が調査 |
大涌谷自然探究路通行止め 名物「黒たまご」の生産中止。 この時点では、ロープウェー通常運行。 大涌谷レストハウスも通常営業。 |
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2015年5月6日 |
気象庁が「箱根火山周辺警報」を発表。小規模な噴火発生の可能性を指摘。 噴火警戒レベル引き上げ (レベル1→レベル2) |
大涌谷への立ち入り規制。 ハイキング道の規制を拡大。 大涌谷への道路を閉鎖。 ロープウェー運休。 |
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噴火警戒レベル2 (火口周辺規制) |
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2015年6月30日 |
大涌谷で小規模な噴火を確認。 噴火警戒レベル引き上げ (レベル2→レベル3) |
早雲山~姥子間の県道が通行止め 強羅、仙石原の 旅館、別荘、住宅(32棟)に避難指示 |
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噴火警戒レベル3 (入山規制) |
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2015年9月11日 |
噴火警戒引き下げ (レベル3→レベル2) |
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噴火警戒レベル2 (火口周辺規制) |
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2015年9月14日 |
早雲山から姥子間の県道の規制解除。 大涌谷への道のみ通行規制継続。 |
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2015年10月30日 |
箱根ロープウェー桃源台~姥子間運転再開 (姥子~早雲山間は運休のまま)。 |
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2015年11月20日 |
気象庁が噴火警報を解除。 噴火警戒レベル引き下げ (レベル2→レベル1) |
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噴火警戒レベル1(活火山であることに留意) |
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2016年4月23日 |
箱根ロープウェー桃源台~大涌谷間運転再開。 ただし大涌谷では駅舎から出られない。 |
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2016年4月28日 | 名物「黒たまご」の生産再開。大涌谷立ち入りは業者のみ。 | ||
2016年7月26日 | 箱根町が火山ガスの計測器や、シェルター、救護所を設置。 | 箱根ロープウェー全線運転再開。 大涌谷は日中は立ち入り可能に。 ハイキングコースは引き続き立ち入り禁止。 大涌谷への道路は日中は通行可能。 伊豆箱根バス大涌谷バス停日中は乗降車可能。 |
気象庁ライブカメラ(右のセレクトボックスで「箱根火山大涌谷」を選択)
気象庁噴火警戒レベルリーフレット(箱根火山)
「黒たまご」で知らせる大涌谷は良く知られている観光地です。ゴールデンウィーク中でしたが、観光客の大きな混乱はありませんでした。それは、箱根町の対応が早かったからです。気象庁が噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げる前に、5月4日の段階でハイキング道を規制しています。気象庁が噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げた5月6日には、朝から大涌谷に入る道路を規制し、ロープウェーも止めました。大涌谷には観光客が入らないようにしたのです。もし、大涌谷にたくさんの観光客がいる時に避難を促したらどうなったでしょう?混乱していたと思います。箱根町が適切な対応が取れたのは、事前に避難マニュアルを策定していたからです。 ちなみに大涌谷の建物で2800人が収容できることまで計算してありました。
箱根町策定避難誘導マニュアル(2015年3月策定)*現在は内容が一部更新されている
大涌谷周辺の過去の自然災害
1910年 | 血池沢で土石流。死者6人 |
1922年 | 噴気突出、死者1人 |
1948年 | 地すべり発生 |
2002年 | 冠ヶ岳の東斜面崩落 |
2015年 | 火山性地震増加 |