高校地理の必修化

2022年4月より、高校地歴科で「地理総合」「歴史総合」がスタートしました。
この「総合」と名前が付いた二つの科目は必修となります。
また、選択科目として「地理探求」「日本史探求」「世界史探求」ができました。

動画説明はこちら(二宮書店?地理総合ってなんだろう?

動画では、「地理総合」のポイントとして4つ示されています。

①GIS(地理情報システム)
 地理データをデジタルデータで扱うことを学びます。
 紙の地図だけではなく、ネットの地図をパソコンやタブレットで利用する場面がありそうです。
 初回講義で、出身高校のkmlファイルを作成する課題がありましたがこれもGISです。
 QRコードが示されたりしている教科書もあります。
 教科書会社のサーバーから画像?音声(動画)の情報を入手する場面があるかもしれません。
 将来、教科書そのものもはデジタル化されるのかもしれません。

②グローバル(国際教育)
 世界の諸地域を学んで、その多様性を知ることは、これまでの地理教育で行われてきました。
 世界には、肌の色、髪の色、眼の色が違う多様な人々がいて、様々な言語や文化を持ち、
 様々な宗教に基づいた生活様式を営んでいます。
 その多様性や変容を理解し、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養います。
 例えば、アメリカ合衆国では、アジア系住民に対するヘイトクライムが増加していると伝えられます。
 宗教の対立、マイノリティーへの差別など、諸問題の解決を考えます。

③ESD(持続可能な開発のための教育)
 国連ミレニアムサミットでMDGs(ミレニアム開発目標)が採択され、8つの目標が示されました。
 MDGsは2015年に、SDGsとして発展、継承されました。SDGsでは17の目標が示されています。

 SDGs、MDGs、ESDについては、(こちら)を見てください。ピコ太郎動画のリンクもあります。

④防災
 地形図や治水地形分類図からその地域の自然災害の危険性を読み取ることができます。
 市町村がハザードマップを作っても、地図から情報を読み取る能力がないと意味がありません。
 地理学科の学生には自然と身についている能力ですが、
 必修化された「地理総合」で扱うことで、誰もが学ぶことになります。 

 

新しい「地理総合」の教科書


教科書は6種類でています。二宮書店は2種類あります。
東京書籍「地理総合」 地総701 内容解説資料
実教出版「地理総合」 地総702 ダイジェスト版
帝国書院「新地理総合」 地総703 内容解説資料
二宮書店「地理総合 世界に学び地域につなぐ 地総704 内容解説資料
二宮書店「わたしたちの地理総合 世界から日本へ」 地総705 内容解説資料
第一学習社「地理総合 世界を学び、地域を作る」 地総706 ダイジェスト版
帝国書院「高校生の地理総合」地総707 内容解説資料


①自分に合ったおススメの教科書をひとつ選んでください。

  どの部分が良いと思ったか教えてください。

②「地理総合」は必修ですので、地理が得意な人も苦手な人も、地理が好きな人も嫌いな人も

  大学に進学する人もしない人も履修します。

  誰もが学ぶ地理の教科書として、どれが一番良いと思いますか?

  ※①と②が同じ教科書だと同じという人もいるでしょう。

   自分が使うなら〇〇、皆が学ぶのには△△という人もいるでしょう。

   気がついたこと、感じたこと、自由に書いてメールで送ってください。