ちょっと難しい課題です。答えがひとつというわけではありません。
また、答えがないかもしれません。考えてみることが課題かと思ってください。
おもうところを書いて、メールで送ってください。
2011年3月11日、あなたは、仙台市若林区荒浜 の砂浜で
彼女(彼氏)と一緒に海を眺めていました。つまりはデートです。この場所にはバスできました。
14時46分、立っていられないほどの大きな揺れを感じました。さあ、あなたはどう行動しますか?
荒浜地区(海岸)での津波痕跡高は9.54m、荒浜小学校の痕跡高は5.05m、4.09mでした。
荒浜地区を大津波が襲ったのは、地震の揺れからおよそ1時間後とみられます。
大人は徒歩で1時間に4キロ移動できます。
ただ、仙台平野の津波は海岸から5kmも遡上したところもありました。
逃げる途中で、彼女が転倒してしまい、足をくじいてしまいました。もう歩けない状況です。
貴男ならどうしますか?彼女をそこに置いていきますか?
彼女を背負うことはできても、移動速度が遅くなり、二人とも犠牲になるかもしれません。
貴女ならどうしますか?自分はどうでも、彼氏には生き残って欲しい。一人で逃げてと言えますか?
時間はありません。すぐに判断しないといけません。
あの日、同じようなことが、東北のいたるところで起こっていたと思われます。
津波襲来を知らせる役所の緊急放送を続けて、亡くなった方もいます。
水門を閉めに行って、亡くなった方もいます。歩けないお年寄りを迎えに行って亡くなった方もいます。
自然災害から学ぶことは、地形などの知識を蓄えたり、
ハザードマップなどから危険を読み取るスキルを磨くことも大切です。
災害の現場に、自分の身を置いてみて、深く考えてみることも重要なのではないでしょうか。
震災遺構荒浜小学校動画(こちら)