赤字は教員のコメントです。
らーく(杉並区) |
これは東京都杉並区の土砂災害ハザードマップ(参照)である。杉並区では、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域が4か所存在する。今回はその中の和泉地区を取り上げた。はじめに該当箇所の地形的特徴としては、神田川を基準として、南に行くに従って後背湿地?山地?台地または段丘というように広がっている。 地理院地図の自分で作る色別標高図を用いて、34mから1mごとに彩色すると後背湿地から山地に替わる部分で急に高さが変化し、その部分が特別警戒区域に指定されていることが把握できた。現地に行って考えてたこととしては、もともとは斜面の土砂がむき出しであったであろう箇所が、コンクリートによって舗装されているため、以前の状態より土砂災害の発生リスクは下がったのではないかと思う。上記で述べたむき出しの状態というのはGoogle Earthにおいて確認することができた。一方で、水害に対するリスクは神田川?環状七号線地下調整池を設けた今でも、当該地域において崖下では、3.0m以上~5.0m未満の浸水深が予想され、崖上でも0.5m以上~1.0m未満の浸水深が予想されていることからいまだにリスクが潜んでいるということがあるため、近隣に住んでいる方は土砂災害だけでなく、水害に対する対策も練る必要があると考える。 (調査地点KML) (写真) 杉並区は空中写真をハザードマップのベースに使用しているのですね。調査地の崖は神田川が武蔵野台地を削った地形のようです。避難所となっている方南小学校なんですが、神田川の谷底低地のようで、水害が想定される場合には危険なのでは? |
じん(伊勢原市) |
今回訪れた危険箇所は、神奈川県伊勢原市の県道63号線沿いの付近にある地点である。ハザードマップ(参照)によればこの地点は小規模ながら土砂災害特別警戒区域と警戒区域として急傾斜地の崩壊が危惧されている。景観としては写真からわかるように草木に覆われている。また、木が歩道側に垂れてきていることがわかり、木自体や地表にも常に負荷がかかった状態なのではないか。傾斜については人間が二足歩行で登るのは少々困難な程度である。地理院地図の土地条件図でこの地点を見ると、台地?段丘と氾濫平野の境に位置していることがわかる。このことから過去の侵食によってある程度現在のような傾斜のある地形が形成されたのではないかと推測できる。この傾斜地の付近には被害を受けそうな住宅はないが、仮に有事の際に下の歩道を通行する人間がいた場合は危険であると考えられる。 (調査地点KML) (写真) 伊勢原台地と鈴川低地の境界付近の急傾傾斜地ですね。段丘崖は南北に連なる伊勢原断層(参考)に対応しているとみられるので、断層がずれた時には揺れが大きくなるかもしれませんね。 |
みぃ(石岡市) |
茨城県石岡市一部分の洪水浸水深のハザードマップ(参照)である。中心部分に霞ヶ浦がある。その中でも霞ヶ浦に流れ込む恋瀬川周辺を調査した。赤は、5~10m未満の深さで、ピンクは、3~5m未満の深さ、薄いピンクが0,5~3m未満の深さである。地理院地図で標準地図を見たところ、凡例で3~5m未満のところにたくさんの家がある。写真①は、川を背にして撮った写真である。この土地は、地理院地図の地形分類図によると旧水部であったことが分かる。旧水部は、地盤が軟弱である。そのためハザードマップでは、母屋倒壊等氾濫想定区域とされている。しかし写真からは住宅があることが分かる。このような場所に住宅があって良いのかと疑問を持った。写真②は、川を写した写真で、その奥にたくさんの住宅地が見える。写真①よりは、少し高い場所であることが分かる。この土地は、地理院地図の地形分類図によると氾濫平野である。氾濫平野は、河川の氾濫に注意が必要な場所だ。写真①より少し高い場所であるからと言って写真②は安全であるとは言えないことがよく分かる。 (調査地点KML) 調査地はかつて霞ヶ浦だったとところですね。埋め立てたのかもしれません。土地利用は水田の記号ですが、レンコン畑も含まれている地域かな?写真の撮影方法を工夫するとよかったかも。パノラマ撮影にして「恋瀬川桜づつみ」の木目調説明杭がしっかり映りこむような撮り方をすると良いのかも。「恋瀬川」の「愛郷橋」という名称は、SNSでバズるとカップルが押しよせる観光地になるかも!? |
けんちゃむ(加須市) |
埼玉県加須市北川辺地域のハザードマップ(参照)を調査した。 (調査地点KML) (写真) 「輪中」とは集落や耕地のまわりを囲うように人工的に堤防を作って住居地や耕地を守る先人の工夫のことですね?北川辺の集落は、旧河道の両側の自然堤防の上に立地し、水害時でも被害が小さいように工夫されています。木曽三川下流の輪中とは少し違うようにも感じました(地形分類図)。埼玉?群馬県境の合の川(現在は廃川)の堤防を含めて考えると、北川辺地区全体が巨大な輪中のように見えてくるとのことですね。空中写真をみると、自然堤防上の住宅の配列からΩ型の旧河道が見えてきます。高さ10m位の盛土をした公園を作り、公民館を置いて食糧を備蓄して、避難所とすればよいと思いますが、加須市にはそんな予算はないのでしょうか? |
かさはら(東松山市) |
埼玉県東松山市は、東松山?高坂の両台地とそれらの間を流れる都幾川、越辺川らの河川?氾濫平野で構成された町で、台地上は十分な標高により災害とは無縁な地域ですが、今回調査した高坂?あずま町といった河川沿いの低地は洪水による災害リスクを抱えています。あずま町は都幾川と高坂の市街地を有する高坂台地との間に位置し、その大部分が氾濫平野で構成されており(地理院地図参照)、令和元年東日本台風では床上浸水が発生するなど、洪水リスクの非常に高い地域となっています。あずま町は、東松山市のハザードマップ(参照)においてその広範囲が0.5~3mにわたって水没するとの予想がされています。実際に当該区域の一部が令和元年東日本台風で数十cm浸水するなどしており、実際に現地を訪れてその台地?段丘崖下、河川至近の氾濫低地といった各地形を見たことを合わせて考えてみても、洪水の災害リスクが非常に高い地域であるといえます。 (調査地点KML) (写真) あずま町住宅団地は都幾川低地にあります。国道407号新松山橋開通時に作られた新興住宅地のようですね(今昔マップ)。リバーサイドパークは遊水地の役割があるような気がします。写真の撮影場所ですが、アピタの屋上駐車場なんかどうでしょうか? |
ちっひー(横浜市南区) |
横浜市南区の洪水ハザードマップについて調査した。南区のハザードマップ(参照)は、24時間に332ミリの雨という想定である。マンションや住宅が多く並ぶ鎌倉街道沿いは、多くの場所が0?3m未満の高さで浸水する想定となっている。この地域には、大岡川と中村川が通っているが、2つの川の内側は海を埋め立てた場所であるなど、大岡川流域は地盤が低くポンプ排水区域となっている。また、大岡川流域は住宅、マンションが密集し、桜木町などの人が集まる場所もある事から、1時間で約60mmの大雨に対応した貯水池などの整備を行っており、洪水が起こりにくくなっていると考えられる。 南太田駅の周辺は、土砂災害特別警戒区域となっている。コンクリートで斜面を覆っている場所が多いが、寺院や公園の周辺に木々が生い茂っている部分は特に、土砂崩れが起きやすいと思われる。周辺には京急線の駅があり、土砂崩れによる被害は、住宅だけでなく駅や線路にまで及ぶ可能性がある。鉄道会社と住民による避難訓練を行い、お互いに協力して避難する体制を整える事が必要と考える。 (調査地点KML) (写真1)(写真2)(写真3) ランドマークタワーが映るように撮影した写真に工夫があります。調査地域の住宅街は、道がせまいですよね。大岡川には堤防らしきものはみられないので、大雨の時はすぐにあふれる危険性があるのかな?丘陵地帯を走る京急は、これまでも土砂災害に見舞われたことがあり、1997年4月、2012年9月に土砂に電車が突っ込んでいます(田浦~追浜駅間)。 |
たちばな(久留米市) |
これは福岡県久留米市のハザードマップ(参照)である。筑後平野に位置する久留米市では筑後川やその支流が流れており、治水地形分類図では氾濫平野が広がっている。撮影した川は筑後川水系広川である。GWではないが、帰省した際の雨上がりに撮った写真で濁流が流れている。撮影場所から1.8km下流で北部から流れてくる上津荒木川と合流し、さらに5kmほど下ると筑後川に合流する。ハザードマップを見ても分かる通り、河川に沿って浸水想定域が広がっている。近辺は田畑が広がっており、用水路等で広川と繋がっており貯水池に広川からさかなが遡上できるほどには繋がっている(地理院地図)。そのため、堤防からの越水よりも用水路等からの氾濫、内水氾濫が懸念されている。実際に弟から豪雨の時に通った際の写真を送られてきており、内水氾濫していることが見て取れる。久留米市は水害常襲地帯であり、ハザードマップは良く作成されていると地理学科の者が見ても思うが、市民一人ひとりが地理的リテラシーを持っているわけでもなく、水害慣れした市民を避難させることがこれからの課題となると思う。また、内水氾濫という言葉の周知と理解の促進も同時に課題であると思う。 (調査地点KML) (写真1-2020年7月8日撮影) (写真2) (写真3) (写真4) (写真5) ※写真2~5は「たちばな弟」が撮影(ストリートビュー) 本文から調査地点を推定すると、広川の「寺の前橋」のようです。良く知っている場所のようですが、今回、現地には行っていないのですね?(課題では新たに行ってみる必要がありました。九州はすぐに帰れないので仕方がないか..)。ハザードマップのシステムはESRIが作成したようですね。背景地図に「地理院地図が選択できない」という問題があるようです。重ねるハザードマップの方が地形分類などの情報が重ねられて便利なような気がしました。 |
T.T.(川口市) |
このバザードマップ(参照)では、東川口駅の東に、アンダーパスの表示や、過去に内水氾濫が起きたことを示す表示が多数見られる。実際に、アンダーパスの周辺では、周辺の地形が後背湿地(地形分類)であることや、道路の舗装をはじめとする都市化が進んだことにより、溜まった雨水を排水しにくくなっている。1枚目の写真は、梅雨前線と台風によって、降り始めからの雨量が約290㎜を記録した日に撮った写真である。平常時に撮った2枚目の写真と比較すると、ブロック塀についた汚れなどから冠水したことが確認できる。1枚目の写真の撮影時は、降水の終了から9時間ほど経過しており、画像内では排水が終了していた。一方、未だ排水が行われていたアンダーパスの底部では、最大で50cmほど冠水していたのではないかと考えられる。アンダーパス付近では、上記のように、大量の降水があるたびに冠水が起きていることから、今後も内水氾濫が発生してしまうことが想定される。 (調査地点KML) (写真) 川口市独自のアンダーパス記号があるのですね。かつては低地には住まなかったのですが(今昔マップ)、鉄道駅ができると、水害の危険がある低地にも住宅地ができてしまいます。泥の堆積具合に着目した写真は観察眼が鋭いですね。英語、簡体字、ハングル併記で川口市らしいけど、トルコ語?クルド語のハザードマップはあるのかしら? |
まさ(世田谷区) |
世田谷区が出している洪水ハザードマップ(参照)の深沢、等々力周辺を拡大したマップを見てみると、深沢の呑川緑道にそって大雨の際1mから2mあたり浸水する可能性があることがわかった。この呑川緑道は、中小河川の上のスペースを有効活用するために、河川水面を隠して蓋をした暗渠化された緑道である。春には桜も綺麗で、一見ちょうどいい散歩コースに見られるが、この桜は川沿いの名残である。川が隠されているため、日常生活で、洪水のリスクを考えることはないため、いざという時に備えた対策がしずらいのも問題点であると感じた。実際歩いてみると、撮った写真のように川沿いの家は、床を高くしている家と、低いまま、あるいは掘り下げている家もあった。高級住宅地であるため、掘り下げてなるべく狭い土地で車などを停められるように工夫されていると思うが、川は見えないだけで流れているため、大雨の際、見えないところで氾濫し、浸水する可能性があることをしっかりと意識すべきだと感じた。 (調査地点KML) (写真1) (写真2※区立三島公園近く) 詳細な場所が示されていなかったので、苦労してこちらで探しました。「東深沢中学校近く」とか、地理学科の学生ならば場所の説明をしっかりしよう。呑川緑道は3本ありますよね(地形分類)。最も西の緑道は桜新町~深沢、真ん中が駒大~駒沢公園、最も東が東が丘~柿の木坂です。その三つが合流するのが都立大学駅付近です。天気の良い日に歩いてみたら?あと、写真2の看板の表現おかしいよね?「浸水対策を軽減するため」ではなくて「浸水被害を軽減するため」ですよね。対策を軽減してどうするんだ? |
にー(世田谷区) |
東京都世田谷区の多摩川の洪水を想定したハザードマップ(参照)を入手し、二子玉川公園を中心に、東急東横線の多摩川駅にかけて多摩川沿いを徒歩で調査した。この地域のうち、多摩川と丸子川に挟まれた一帯は洪水による浸水被害が想定されている。特に、二子玉川公園の内陸側にある玉川1丁目などの地域は10m以上の浸水想定となっており、2019年の台風19号では実際に浸水被害が発生した。現地を調査して分かったことは、二子玉川公園は堤防より高い位置にあるものの、他の地点は堤防より3mから5mほど低くなっていた。また、堤防のすぐそばまで住宅地が広がっており、そのことも浸水による被害を増大させる要因になっていると考えた。地形分類図によると一帯は氾濫平野や旧河道となっており、浸水しやすい特徴を持っているといえる。過去の空中写真を見ると、1950年頃までは水田が広がっていたことが分かり、人が密集して居住するには不向きな場所であると考えられる。 (調査地点KML) (写真) 令和元年東日本台風では、二子玉川駅近くの二子橋の下から水が 少しあふれたんですよね。土嚢があるので見に行ってみては?また、低地は排水不良で内水氾濫を起こしました。近年浸水の被害に見舞われたのに、フランス語風の名称のマンションが続々と建設中です。もちろん、名前がおしゃれでも安全が保証されたわけではありません。 |
田沢(世田谷区) |
この図は東京都世田谷区の内水氾濫?中小河川洪水ハザードマップ(参照)である。今回は二子玉川駅から約2km離れた場所の野川水道橋周辺について調査した。この地域は多摩川の氾濫平野が広がっていて、標高が低い(地理院地図)。そのため内水氾濫が発生する恐れがある。また野川と仙川の合流地点であること、その影響により河川の越水が発生しやすい環境であることが言える。実際、この地域は2019年令和元年東日本台風で内水氾濫が起こった。このことから内水氾濫と洪水が同時に引き起こされる可能性があるため、ハザードマップで想定されている浸水よりも高くなる可能性がある。野川仙川洪水時避難場所の一つとして多摩川の近くにある、駒澤大学玉川キャンパスが指定されている。しかし、野川と仙川が氾濫するときは、多摩川も同時に氾濫の危険性があると考えられる。そのため避難場所について検討する余地があるのではないかと思われる。 (調査地点KML) (写真1)(写真2) 多摩川が増水すると、野川の水が滞留しますので、野川の氾濫の危険が高まります。令和元年東日本台風の大雨では、多摩川対岸の平瀬川河口付近で低地が浸水し、集合住宅1階で亡くなった方がいます。多摩川が増水すると、河川敷は泥水に覆われ、二子玉川駅のホームから見える兵庫島は、濁流に孤立して「島」のようになります。(江口卓先生撮影の写真) |
SH(横浜市港北区) |
神奈川県横浜市港北区の洪水ハザードマップ(参照)を使って、東急東横線の日吉-綱島駅間に位置する、県道102号(江田綱島線)周辺について分析した。このハザードマップから、鶴見川水系が氾濫した場合、県道102号周辺は0.5~3.0mの浸水があると予想されている。実際に、県道102号から住宅街に入った所には、電柱にここの洪水想定浸水深が2.9mであるということが示されていた。この辺りは鶴見川やその支流の早淵川からは比較的距離があるが、標高が3~4m程度と低いため、広い範囲で浸水してしまうと考えられる。 地理院地図の治水地形分類図を確認すると、県道102号周辺は氾濫平野となっており、一部では氾濫平野の後背湿地となっていることが分かる。つまり、この地域では過去に何度も浸水したことがあると予想される。また、地理院地図の年代別航空写真や今昔マップで1945~1950年頃の様子を見ると、辺りのほとんどが水田となっており、現在の県道102号が通っている場所に水路のようなものがあることが確認できる。現在では、直線的な道路が通る住宅街が広がっており、この地域は周辺に比べ比較的新しい時代に開発されて住宅街が広がったことがわかる。 地理院地図によると、この地域では小中学校などの施設が洪水の指定緊急避難場所となっているが、その避難場所も同様に浸水する危険性が高いと予想できる。また、ほとんどが住宅街なので人口が多く、避難場所に収容するには限界があると感じる。そのため、ハザードマップに示されている通り、周辺より標高が高い綱島公園や日吉周辺の避難場所へ向かう方が、より確実に避難できると考えられる。 (調査地点KML) (写真1) (写真2) 鶴見川は多目的遊水地(日産スタジアムの下も貯水可能)ができたことで、以前よりは水害の危険度が小さくなりました。宅地化により、地表面が人工地盤に覆われているんどえ、記録的な大雨となると、雨水が日吉台中学校付近に集まってくるかもしれませんね。日吉「台」中学校の名称に偽りがありますね。そこは、水はけがわるい低地です。 |
いっしー(町田市) |
東京都町田市の洪水ハザードマップ(参照)から境川の氾濫による家屋の浸水の危険性について調べた。まずこの境川とは、東京都と神奈川県の県境を流れる二級河川である。この境川は町田市の洪水ハザードマップを参考にすると氾濫した際に、周辺家屋の浸水被害が想定されている。 今回、特に注目したのは境川にかかる根岸橋周辺について調べた。ハザードマップによると根岸橋周辺では、浸水した場合に想定される水深が3.0m~5.0mほどになると予想されている。それだけでなく、家屋が倒壊する規模の氾濫も予想されている。私は、この地域ではこのような災害が予想されている原因を考えてみた。 それは、土地の標高の高さであると思う。境川の周辺では全体的に浸水被害が予想されているが、根岸橋付近は河川の氾濫時に家屋の倒壊が発生する可能性がある。根岸橋から北川は河川と土手の高さがあるが、危険性が高い南側は、河川と土手との標高差が大きい。それに加えて、護岸工事が進んでいないことがあげられる。境川は上流から護岸工事が進められているが、この根岸橋周辺にはいまだにその工事の手が届いていない。現在は根岸橋のより少し上流側にある山根橋当たりまで工事が進んでいる。よって根岸橋の周辺にも護岸工事が進めばこの状況を変えられるかもしれない。 (調査地点KML) (写真1)(写真2)(写真3) この地域では、町田市と相模原市との間で人の往来があると思いますが、町田市のハザードマップでは相模原市側が「無視」されていますね。ちなみに、相模原市のハザードマップでは町田市側も表現されています。また、町田市役所は境川左岸低地あり、記録的な大雨の時に防災拠点としての役割を果たせるのでしょうか? |
よしけん(上尾市) |
埼玉県上尾市は関東平野に位置しさらに大宮台地の上にある。山はなく平坦な土地が広がっており自然災害が少ない。上尾市にはいくつか川が流れており大きなものだと荒川が有名である。荒川は上尾市と川越市の境界を流れており台風などの際には定期的に水位が上昇し氾濫のリスクが高まっているとの情報が入ってくる。上尾市ハザードマップ(参照)からも分かるように市内の西側の荒川や江川沿いは市内の他地域に比べ圧倒的に水害のリスクが高いということが分かる。他にも市内には鴨川、芝川、原市沼川という比較的小規模な川が流れておりその周りも水害のリスクが高まっている。避難所も多くは浸水推定エリア外に設けられている。写真は上尾市内の荒川ではないが、荒川の支流である入間川と越辺川が合流する川越市内で2019年10月の台風19号の翌日に車の中から撮影したものである。辺り一面が氾濫していることが見てわかる。川越市のハザードマップ(参照)を見てもわかるように越辺川近辺は特に被害が大きく見積もられている。ここから下流に6キロほど進むと荒川と合流する。写真のように二つの川が合流するため下流になればなるほど被害が大きくなる可能性がある。幸い川幅が広く大きな堤防もあり、堤防内はゴルフ場や運動場として整備され民家はない。大雨の際に浸水はするが写真のように水位が数メートルにもなり民家が水没する可能性は低いと思われる。 (調査地点KML) (写真1) (地形分類図) ※令和元年東日本台風による増水時の写真(写真2)(写真3) 写真2は、欄干の形状などから判断すると、越辺川?入間川合流点付近ではなく、荒川?入間川合流点付近で。国道16号上江橋から下流側をみているようです(ストリートヴュー)。本文では「氾濫」と説明されていますが、もともと河川区域なので、「増水」となりましょうか?写真3については場所は不明です。地図またはkmlファイルでの撮影場所の説明がなかったため、場所の特定に苦労しました。本文も上尾市の説明だったり、川越市の説明だったり、どこの説明をしているのかよくわかりませんでした。地理学科学生ならば、整理して場所を説明できる能力を身につけよう。. |
nettu(朝霞市) |
これは、埼玉県朝霞市朝霞台駅付近における洪水ハザードマップ(参照)である。朝霞台駅前は高台であるので浸水する可能性はほぼないが、写真1のように駅前には坂がありこの場所の高低差は地理院地図を参照すると10mほどあることが分かる。下りが終わるとそこには消防署や幼稚園があり写真2のように幼稚園は緊急避難場所に指定されているが、洪水に関しては利用できないようになっている。これを知らずにここに避難してしまうとすぐに浸水に巻き込まれてしまうことが考えられる。また、消防署も浸水想定地域内に存在しているため、災害時に機能不全に陥ってしまう可能性がある。その先には黒目川が流れている。写真3のように普段は水位も低く緩やかな流れである。今昔マップを参考にするとこの地域は元々農業で使用されていたものの、1977年に東洋大学朝霞キャンパスが出来たことにより公共施設が建つようになった。この地区には病院も存在するため、2021年の佐賀県の六角川が氾濫し順天堂病院が孤立してしまったような事態が発生する可能性が高い。 (調査地点KML) 北朝霞(朝霞台)駅から黒目川低地に降りていく感じのストーリー風の解説がわかりやすいですね。幼稚園など避難弱者のいる施設が浸水の危険があることに注意が必要ですね。黒目川の緑地で園児が遊ぶ写真はいいです。かつて武蔵野線新小平駅が大雨で水没したことがあります(1991年)。新小平は黒目川の上流に位置します。 |
KNR(東京都港区) |
研究対象は東京都港区港南地域、特に2丁目である。港区港南地域は東京都東部に位置し、JR品川駅以東の東京湾に面した地域を指す。元来海面であったが1853年に埋め立て造成が着工し、1950年頃にほぼ現在と同じ形状になるまで埋め立てられた。海抜は3m前後で、港南1,2丁目と3,4丁目の境に高浜運河が流れ、浜路橋?新港南橋?御楯端?楽水橋がかかり、3,4丁目と5丁目の境には京浜運河が流れ、港南大橋がかかる。港区高潮浸水ハザードマップ(参照)によると港区港南地域の高潮浸水想定はおおよそ3m未満、一部5m以上の区域が存在する。この港南地域において浸水被害が想定されるのは、海抜高度が低く、運河沿いであることから海水面にほど近いことが主な要因であると考えられる。浸水被害が5m以上と想定されている区域はJR品川駅東南部に位置するオフィスビル街にあたり、陰影起伏図にも示される通り海抜がマイナスになる地域であるため、危険性が高まるのは必然と考えてよいだろう。一方で浸水被害が想定されていない区域もあり、例えば2丁目
NTTビル周辺や、4丁目
海洋大学周辺は海抜が4mを超えるため、他箇所より安全性が高いと考えられる。全体的に3m未満の浸水被害が想定される中で、やはり運河沿いに寄れば寄るほど危険性が高くなる。 (調査地点KML) (今昔マップ) (潮位変化と写真) ハザードマップ及び治水地形分類図?陰影起伏図などを参考にしつつ、実際に干満のデータもしっかり調べています。とても良いと思いました。東京湾の堤防は「伊勢湾台風」と同等の台風がやってきても大丈夫なように、標高7mで設計されていると思います。台風による高潮だけでなく、地震による津波の場合も運河の水門は閉められます(水門の写真)。東日本大震災の際には、道路渋滞で職員がたどりつけず、閉められない水門があったようです(何やってんだ!おい!)。干満差がわかる写真が提出されたので特別に別ページを作成しました。写真は調整しましたが、きっちりと同じ場所で撮影してもらえれば、よりわかりやすい同ポジション写真になったと思います。 |