RESAS体験作図(2024年)

RESASについて知っていた人が1人、はじめて知った人が8人。作図をするのは全員がはじめてでした。
WEB-GISとして、操作は平易で、動作も軽いので分布を概観するのには優れていると思います。
データについては、国勢調査から地図アプリ会社の検索データなど色々ありますが、
データ質、その代表性や信頼度を把握しておく必要はありそうです。
彩色の境界値を自由に設定できないので、作図ツールとしては、まだまだという気がします。

WEBGISツールについては、実際に操作してみないと、その有用性や問題点はわかりません。
今回の体験作図で、講義の目的はほぼ達成されたものと考えています。

※WEB編集の際に、図の解像度が落ちてしまったものがあります。

下記の地図は、世田谷区を中心とした市区町村別の不動産価格です。初期表示が2009年、マウスを重ねると2023年です。凡例の部分を変えられないですし、注目した市区町村を真ん中にした階級区分図が作られるようなので、変化がわかりづらいですが。隣のグラフ画像を見ると値段が約1.7倍になっているようです。また、2009年には、新宿区と文京区は世田谷区より値段が高いですが、2023年には同じくらいになっているようです。グラフの値を変えられないのが使いづらかったです。また、ズームすると市区町村の範囲が少しずれていて雑に作られていると感じました。元データの不動産情報ライブラリを見てみたら、丁目ごとにデータがありRESASより詳しくわかりやすく作られていました。不動産情報ライブラリの選択画面はこちらです。(MM)

観光マップ目的地分析を用いて「門別競馬場」アクセス分析を行った。門別競馬場は同じ北海道内からのアクセスが多かった。また市区町村別でみると人口が道内で圧倒的に多い札幌市が一位であるが、その後千歳市、苫小牧市、新ひだか町、日高町と道内人口ランキングとは異なる市町村がランクインしている。これは、この地域の馬産が活発であり生産者が馬を見に来ていると考えられる。(nettu)

日本一の水田率を誇る富山県と,日本一の米の産出県である新潟県を含む中部地方の地図を作った。コロナ化によって,2021のほとんどの産業が低下したが,農業は外で行うものであるし,密なことも他の産業に比べて少ないと考え,かつ今回は米の消費量の変化はないと考えたため調べた。実際に地図で見ると,同じ色の濃淡で表示されているが,富山県の近県として石川県や福井県の様子を見ると,濃淡が2019年と比べて薄くなっていることがわかる。したがって,コロナ化の影響は農産業にも及ぼしたことが考えられる。グラフはこちら(OS)

この地図は2020年の国勢調査の結果をもとに、休日の14時にその地域に滞在していた人口の比率を表したものである。(15歳以上80歳未満が対象)都心部の比率が高いのは当然の結果であると思うが、ディズニーランドや奥多摩、箱根に伊豆などの観光地として有名な地域もここまで結果に表れるとは思わなかったため、少し驚いた。このデータだけでは断言できないが、休日は意外にも海より、山などの自然あふれる場所が人気であると捉えることもできる。(りゅうた)

RESASの観光マップの目的地分析を使って、河津桜への出発地を示す流線図を作成した。河津桜とは、静岡県河津町発祥の、2月中旬から3月上旬にかけて満開となる早咲きの桜である。全国的に有名であり、毎年多くの観光客が訪れる。この流線図は、コロナ渦の影響を受けていない2018年度に設定し、休日で、公共交通を利用して訪れた場合となっている。首都圏が最も多く、伊豆半島への観光客は首都圏に偏っていることが分かる。静岡県内や愛知県、さらには近畿や北陸、沖縄からも訪れる人もみられる。年月の設定から、河津桜まつりが開催される2月前後のみが非常に多くなることも読み取れた。(SH)

上の地図は北部九州に着目した昼夜間人口比率を現した地図である。地図内の主だった都市は人口の多い順に,福岡市,北九州市,熊本市,大分市,長崎市,久留米市,佐賀市がある。福岡市,北九州市,熊本市は政令指定都市であるため行政区単位の表示となる。昼夜間人口比率とは,夜間に対して昼間にどれほどの人が流入してくるかを示した指標である。地図を見ると福岡市や北九州市,熊本市の中心地区では高い昼夜間人口比率を誇っている。ここで注目したいのは,久留米市という30万人程度の人口を誇る中核市の昼夜間人口が100%を切っている点である。久留米市は,福岡県南部では最大規模の都市であり,筑紫平野では佐賀市と肩を並べている。久留米市が佐賀市より人口が多く,都市圏人口も多いにもかかわらず昼夜間人口比率が100%を切っている主な要因は2つある。1つ目に,福岡市との距離が近い点である。久留米市から福岡市へは在来線であれば1時間以内に移動することができる。そのこともあって久留米市内の通勤者のうち5%程度は福岡市へ通勤している。2つ目に鳥栖市の台頭である。久留米市は古くはブリヂストンを代表とする工業と,九州自動車道と九州を東西に結ぶ幹線道路の結節点として栄えてきた。しかし,長崎?大分自動車道の開通により,九州自動車道とそれらの結節点が鳥栖市へと移動し,交通の要衝としては鳥栖市のほうが地位を上げてきている。上記2つのような理由があって,久留米市の昼夜間人口比率は100%を切っている。(たちばな)


調査法で北海道駒ケ岳大沼国定公園(七飯町)に訪れたので、その場所を対象として観光地の検索件数のグラフを行った。2018年の1月の検索結果の1位は、函館大沼プリンスホテルなのに対して、2018年の10月は大沼国定公園が検索結果の1位になっていることがわかる。このことから、秋の紅葉シーズンに大沼公園に訪れる観光客が多いことからこのような検索結果になったのではないかと考察する。また全体の検索結果の総数も10月が1月に比べて増加していることも読み取れる。(たざわ)

観光マップ>目的地分析を用い、イオンレイクタウンを目的地としてどこから人が来たのか調べた。最寄り駅の越谷レイクタウン駅を利用して買い物をする人も多いと聞いたことがあったため、表示の指定は、2022年度の休日、公共交通機関を利用した人に限定した。地図を見ると、ほとんどは首都圏から来ているが、大阪や長野など遠方から来ている人も見られた。また、棒グラフを見ると、イオンレイクタウンが所在する越谷市を筆頭に、さいたま市、川口市、足立区、草加市と近隣かつ人口が多く、鉄道の駅が多い市区町村から来ている人が多いことが分かった。(TT)

上図は、高齢化率日本一の群馬県南牧村とその周辺自治体の2015年から2050年までの人口増減率予測メッシュマップだ。私はこの地域を卒業論文で調査しようと思い作図した。周辺の富岡市や佐久市などの大きな自治体と比べると南牧村や神流町の青の濃さが目立っており、人口減少に歯止めが利かないということがわかる。このような予測に対してどのような対策や取り組みをしているのかを卒業論文では調査しまとめたい。(よしけん)