地理院地図3D作品集(2023年) 


四万十川河口付近の3D図
(みどり)

調査法で四万十川流域の調査を行うので四万十川河口の3D図を作ってみた。山地などに阻まれながら標高が低い場所を選んで流れているように見える。四万十川の穿入蛇行がよくわかる3D図になったとおもう。
『夢と魔法を守るための盛り土』
(土日祝ミッキー)

千葉県浦安市舞浜を中心とする標準地図に自分で作る色別標高図(0.5m刻みで0m~)と陰影起伏図を重ね3D化した。一面真っ青(標高3m以下)の中で、黄緑(標高5m以上)?赤を大部分が占める場所がある。これが東京ディズニーリゾートだ。奥には浦安市最高峰で2001年に忽然と現れたプロメテウス火山(標高51m)がある。ちなみに地図には反映されていないがリゾート内で一番高い建物はタワー?オブ?テラー(高さ59m)であり、シンデレラ城はプロメテウス火山と同じ高さである。これらの建築物は付近よりも約4m高い盛り土の上にあることがこの地図からわかる。この地域一帯は埋立地であり、この高い盛り土のおかげで液状化現象や高潮、津波の被害を抑えることができ、園内にいる人々を守っている。実際行って盛り土をしていることに気づく人はいないと思う。このように可視化することも大事だと感じた。
『武甲山と秩父の街並み』
(WhiteWing)
埼玉県秩父地方に位置する武甲山周辺の鳥瞰図を、地理院地図を使用して作成した。設定は以下のとおりである。
?空中写真
?陰影起伏図(透過率43%)
?自分で作る色別標高図
?傾斜量図(透過率90%)
?高さ1.3倍
標高275mを境に、市街地が広がる場所を灰色に、森林が広がる場所を濃い緑色に塗り分けた。また標高900m以上を白色とすることで、武甲山の特徴である石灰石の採掘現場を再現した。

『箱根 七曲り』
(ryo)


この場所は、神奈川県箱根町にある神奈川県道732号湯本元箱根線、通称旧東海道の途中にある七曲りという場所です。七曲りというのはその名前の通り、7つの急カーブが連続しているこから名付けられました。神奈川県道732号線はかつての街道に沿うように道路が敷かれて行きましたが、七曲りがある場所は車では登れないほど勾配が急であったために、このように道路をいくつも蛇行させることによって車でも山を登れるようにしました。作成した3Dモデルでは、高さの倍率を3倍にすることによって七曲りの道の険しさをより強調し、色別標高図で25mごと色を変えることによってどれだけの高さを七曲りで登っているのを分かりやすくするように表現しました。

「桜島」
(M.S.)

去年実習で訪れた桜島の鳥瞰図を作成した。この図は桜島を南側から見たものである。地図は陰影起伏図の上に火山地形分類データを重ねた。
中央部に火口が二つほどみられるが、北側にあるのが北岳、南側にあるのが南岳であり、現在活発なのはこの南岳とその東側にある昭和火口である。
図の薄ピンク色の部分が1779年の安永溶岩流、オレンジ色が1914年の大正溶岩流、濃いピンクが1946年の昭和溶岩流を示している。南岳火口側には薄黄緑色の部分があるが、これはガリと呼ばれる細い溝状の侵食地形がよく発達している地域であることを示している。ガリは火山砕屑物のようなものからなる柔らかい地盤によくみられるものである。実際に現場で見るよりも地図にしてみたほうが、ガリの発達の様子が分かりやすい。
『内之浦湾から黒尊山などを望む』
(にっとー)

内之浦湾から南西方向に望む風景です
黒尊岳や国見山、甫与志岳がそびえたっています。
『千葉県鴨川市「大山千枚田」周辺』
(カンパン)

標高の低い箇所を濃い色で,高いところを薄い色で表現した。また,夏の青々とした千枚田を表現すべく,緑色のグラデーションを用いた。
相当な起伏のある箇所に,一面の水田が広がっており,新田の姿に見慣れた我々には非常に新鮮味を感じる。往時の人々の発想?活躍は脱帽ものである。
『上空から見た白根山湯釜』
(おまめ)
昔は、湯釜のエメラルドグリーンの湖を見ることができたが、現在は酸性度が高く近づけない。空の上からだったら、よく見えそうだと思った。起伏は、二倍にした。標高をグラデーションにし、わかりやすくした。
『国後島』
(まきのゆうきの左耳)

この画像は国後島の鳥瞰図である。島の北部に位置する爺爺岳は1812年と1973年に大噴火の記録が観測されており、カルデラ地形がみられるのが特徴だ。
『新潟県越後山脈と飯豊山地』
(ウィリアムズ)

新潟県の越後平野の隣にそびえる広大な越後山脈と飯豊山地がある。この付近は、豪雪地帯である。日本海から湿った雲が山々に引っかかる。
『比良おろし』
(シャンシャンシャンパフパフパフ)

比良おろしとは、丹波高地から琵琶湖にかけて、比良山地南東斜面を吹く北西の風である。図からも分かるように、斜面が急なので、強い風が吹きやすいのがわかる。等圧線が北東から南西に走る気圧配置のときに発生しやすい。この強風による被害は大きく、比良山麓を走る湖西線は、度々運転を見合わせ、過去には列車転覆事故が発生している。水難事故の原因にもなっており、少なくとも18名が過去に犠牲になっている。
『雲仙岳の地形分類』
(アカアカ)

私は長崎県の島原半島中央に位置する雲仙岳を調査しました。この地図は、雲仙岳の地図に、火山地形分類データを張り付けたものです。海と接している赤い部分は、土石流が到達した場所である。そして、噴火による、堆積物の影響で形成された緩やかな地形の扇状地が黄緑のところです。また、ここでは扇状地特有の水無川が見ることができます。ピンクで塗られている場所は、火砕流が下降した場所です。最後に頂上を見ると濃い赤に塗られているところがあります。その場所は、溶岩円頂丘と呼ばれる溶岩ドームのことです。
『昨日までいた富良野?360度山に囲まれ圧巻』(ノリス)

これは北海道富良野市の鳥観図である。富良野盆地があり市街地は標高が低い土地にある。市街地は360度山に囲まれている。また鉄道が山々を避けるかのようにくねくねしている。

「日本の槍を眺める」
(haru)

今回作成した、鳥観図は長野県飛騨山脈南部に位置する槍ヶ岳を中央とするものです。この山にした決め手は槍ヶ岳の槍部分の美しさと傾斜の均一性が鳥観図にすることによってより美しく表現されるのではないかと感じたためです。この地図では、かすかであるがホルンやモレーンといった氷河地形も確認できる。
『宮城県蔵王町のカルデラ湖:御釜』
(ずんだ餅)
これは宮城県と山形県にまたがる蔵王にある御釜というカルデラ湖です。阿蘇山や摩周湖などに比べると大きさは小さいですが地元の人に追っては観光名所の一つです。
『神奈川県相模原市、陽原(みなばら)の河岸段丘』(くぼちゃん)
相模川の左岸(画面右)をバスで通った時にきれいな景色が見えた場所、調べてみると陽原面(みなはらめん)と言う段丘崖だそうで、関東ローム層の厚さが2~4mほどである。また、火の坂はけとも呼ぶらしく、とにかく崖が目立つ場所である。
『東名高速からの大山』
(カンポ)

帰省から戻るために東名高速道の上りを利用していた際、松田IC~秦野IC間で美しい山?大山が見えた。下りの時に富士山が見えるのは当然のことで次第に気に掛けなくなっていたが、この山をふと発見したときの驚きは富士山を幼い頃に目の当たりにしたときと等しい感覚がした。以上の理由から、東名高速道からの大山を鳥観図として表した。
『大歩危小歩危』
(セメントハンバーグ)

徳島県にある大歩危小歩危峡周辺の鳥瞰図を作成しました。1.5倍にして作成し、また300m以上を赤色にすることで、吉野川と山の標高の違いが目立つようにしました。
『河口付近を細かく色分けした大井川』
(てんぱぱぱ)

これは太平洋側から大井川河口部を見たものである。大井川は日本の中でも有名な扇状地、三角州を有する。急流で、山々を削って運び込まれる土砂の量が多いことから、巨大な三角州が形成される。下流域はほとんどが水田として利用されている。
『しまなみ海道、ゆめしま街道、とびしま海道』(るとやん)

広島県尾道市から見たもの
『屛風ヶ浦と犬吠埼』
(スプリンター)

屛風ヶ浦と人気ツーリングスポットの銚子ドーバーラインの陰影起伏図と色別標高図を重ねた。銚子ドーバーラインの勾配とそこから見える海が美しい場所。下総台地に対する利根川の沖積平野や旭市の海岸段丘との標高差が際立っている。屛風ヶ浦の崖はかつて年間50cm~100cmも波浪の影響で削られていたが現在は護岸工事がされた影響で年数センチ浸食されるに留まっている。
『地元から見た妙高山』
(シモ)

長野県の北信地域から見た妙高山を作図してみたもの。500~2000mは500m区切りで色を付けて高さは2倍にして妙高山の急峻さを表してみました。妙高山は日本百名山に選出されている成層火山で、地元方向から見ると綺麗な一つの山に見えるが実際は近隣の火打山、焼山と頸城山塊をなしており、方向によって姿が全く変わっていくのが興味深かった。