「1部残留」を果たすも残る課題 "1位を狙っていた"
2023年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦が4月8日から5月28日にかけて行われた。駒大は2勝9敗の最終順位?11位で入れ替え戦に進むが、セットカウント3-1で勝利し、1部残留を果たした。また、13番?平田和聖(経3)が個人賞を獲得し、サーブレシーブ賞を受賞した。各試合結果、監督?選手のコメントは以下で公開。
◆春季リーグ試合結果
第1戦 (4/8、小田原アリーナ)
●駒大2(25-23,21-25,30-28,22-25,13-15)3筑波大○
第2戦 (4/15、キッコーマンアリーナ)
●駒大0(21-25,22-25,22-25)3早大○
第3戦 (4/16、キッコーマンアリーナ)
●駒大1(27-25,18-25,20-25,19-25)3中大○
第4戦 (4/22、慶應義塾大学日吉記念館)
●駒大2(21-25,25-22,13-25,25-21,11-15)3専大○
第5戦 (4/23、慶應義塾大学日吉記念館)
●駒大1(20-25,21-25,25-20,18-25)3日体大○
第6戦 (5/6、東海大学湘南校舎総合体育館)
○駒大3(18-25,25-20,25-18,26-24)1東海大●
第7戦 (5/7、東海大学湘南校舎総合体育館)
○駒大3(31-29,25-23,31-33,23-25,15-12)1東京学芸大●
第8戦 (5/13、日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館)
●駒大1(25-23,14-25,26-28,17-25)3日本大○
第9戦 (5/14、日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館)
●駒大0(20-25,15-25,20-25)3順大○
第10戦 (5/20、慶應義塾大学日吉記念館)
●駒大0(21-25,19-25,19-25)3慶大○
第11戦 (5/21、慶應義塾大学日吉記念館)
●駒大1(23-25,13-25,25-20,17-25)3明治大○
入れ替え戦 (5/28、駒澤大学玉川キャンパス)
○駒大3(25-21,25-18,28-30,25-18)1大東大● 2部2位
◆黒星続きで入れ替え戦へ
4月8日から始まった春季リーグの初戦相手は2022年の秋季リーグ戦3位の強豪校でもある筑波大。駒大は攻めたプレーで点を取りに行くが2、3点差でセットを落とす展開が続き黒星がついた。その後は4戦連続で敗北するも第6戦から22番?多田來生(経1)が調子を上げ、試合の流れが変わる。第6戦で初白星を獲得し、第7戦も勝利を納めた。
リーグ中盤から主将?菅沼海成(経4)を欠いて試合に臨んだため、菅沼のポジション(オポジット)に11番?中島右京(経3)が入り、中島のポジション(アウトサイドヒッター)に多田が入った。しかし第8戦以降は一筋縄ではいかず、フルセットに持ち込めずに惨敗した。
最終順位?11位を受け、入れ替え戦に出場。1部残留を賭け2部2位の大東大との対戦に臨んだ。13番?平田、11番?中島の積極的な攻撃に加え、9番?三浦一真(法3)のブロックで相手攻撃を抑える。攻守とも安定したプレーで第1、2セットを勝ち取るが、第3セット中盤で相手の強烈アタックに苦戦し、デュースに持ち込んだものの、このセットを落とした。第4セットでは12番?元山桜介(文3)の好調なプレーで勢いに乗ると、最終盤で4点連続得点の猛攻をかけ、第4セットを勝ち取った。セットカウント3-1で勝利し、1部残留を決めた。
◆インタビュー
鈴木淳平監督
――入れ替え戦を振り返って
「大東大は素晴らしいチームだった。要所で相手のいい部分が出て、こちらとしては少しやりにくい部分があったが、選手たちはしっかり準備していた。第1、第2セットは追いかける展開になったが、それも想定内。こちらのやりたいゲーム展開に持って行けたと思う。3セット目は最初に少しリードをしていたところを追いつかれ、あまり駒大としてはよくない展開だった。代わって入れたメンバーがうまく機能し、逆転してセットを取るという形に持っていけたらと思ったが、最後向こうの力が出て、取り切れなかった。難しい局面で、もったいなかったが、3セット目で最後まで詰め寄れたことが4セット目に効き、勝利につながったのではないかと思う」
――主将?菅沼を欠いて入れ替え戦に臨むうえで、不安だったことはあるか
「就活の兼ね合いで来られないということだったので、それは仕方のないこと。リーグ戦の中盤から菅沼の出ないゲームでどうするかということはずっとやってきていたので、それほど大きなロスはなかった。今の構成がベストメンバーだと思う。秋季も1部で戦うが、強化を進めるなかで、どこかの段階で菅沼に競争に加わってもらい、よりレベルアップしていけるようにしたい」
――今後の目標
「シーズンの目標はリーグ戦優勝と全日本インカレ優勝。今回、春季に関しては勝ち切れなかった試合があったので、課題を落とし込んで明確にし、一つ一つクリアしていけるように、秋季リーグ開幕までの3か月間で強化し、後半ではリーグ戦、全日本インカレでの優勝争いに持ち込む。選手とも同じ目標、同じ目線でやっているので、今回の残留をきっかけに教科のペースを上げ、より強くしていきたい」
中島右京(経3)
――春季リーグを振り返って
「勝ち切れるゲームを落とすセットが多く、それで負けた試合が多かったので、あまりよくなかったかなと思う」
――主将のポジションを引き継いだが、任された時の心境は
「オポジットに入ったら点数を取らないといけないが、重く考えることなく自分のできることをやろうと考えていた。練習でもキャプテンが出られない分3年生中心のチームになっていたので、全員で鼓舞しあいながらできたと思う」
――個人やチームの課題は
「リーグ戦を戦う中で、ずっとサーブが課題だといわれていた。今日はサーブが良かったが、まだチームとしての課題だと思う。個人としてもサーブは課題」
――今後の目標
「リーグ戦では入れ替え戦を回避したい。最低でも上位6校以内には入れるようにしたい」
――春季リーグは新体制となり初めての試合だったが、どうだったか
「新体制になり、セッターとリベロが変わった。セッターが変わった分難しいところもあったが、全体的に対応力があり、チームの力自体にマイナスはなかったのではないかと思う」
――春季リーグの目標順位は
「1位を狙っていた」
――春季リーグに向けて、どんな練習をしていたか
「反復練習。ゲームにつながるような実戦的なものが多かった」
――今後のチームとしての目標
「リーグ優勝はもちろん、東日本インカレや全日本インカレでも上位を狙っていきたい」
平田和聖(経3)
――入れ替え戦を振り返って
「2部から1部に昇格して向かってくるという相手だったので、それに対して自分たちは引かずに、自分たちも向かっていくという気持ちでやるという話だった。それが試合で表現でき、みんなのいいプレーにつながったと思う」
――春季リーグを振り返って
「チームの出来としては悪くはないが、最後の点の取り方がまだ甘い。他のチームには実力では負けていないと思うので、東日本インカレや秋季リーグに向けて精度を上げていきたい」
――サーブレシーブ賞を受賞した気持ちは
「率直にうれしい。大学1年生の時から目指してきた賞を獲れて、チームに貢献できている証拠になったかなと思う」
――今後の目標
「チームとして関東1部の中で上位進出が目標。そこに向けて、自分たちのサーブや粘り強いディフェンスを磨いたり、攻撃のレパートリーを増やしたりして、駒大らしさをもっと出していきたい」