日本経営道協会市川氏がオンライン講義
6月3日のベンチャー企業論Aは一般社団法人日本経営道協会代表の市川覚峯氏をお招きしてのオンライン講義でした。
経営学の授業ですので、どのように利益を上げ企業を成長させるかが議論の中心になりやすいのですが、日本人が活躍する場面においては、海外の物まねよりも、日本人本来が持つ心にこそ注目する必要があるでしょう。
そこで、今回は利益追求よりも大事な、日本人の想いについてお話しいただきました。
市川氏はコンサルタントとして多くの企業を成長に携わり、また数多くの企業家を育成してきました。
その経験から、今回は特に日本人が古くからもつ利他の心が特に語られました。
松坂屋伊藤家では「人の利するところにおいて我も利する」と語られ、住友家では「苟も浮利に趨り軽進すべからず」を理念として掲げています。
松下電器(現パナソニック)の松下幸之助は「商売の原点は『どうしたら儲かるか』ではなく『いかにお客様に喜んでいただけるか』にある」と語り、オムロンの立石一真は「人を幸せにする人が幸せになる」と語りました。
実に多くの人々の幸せを創造することが今後の日本の経営に求められているものでしょう。
LMSを通して学生からは多くの質問が寄せられ、市川氏は一つ一つの質問に時間いっぱいご回答くださりました。
学生からは「お金のためにやるのではなくて人のことを幸せにするために行動するということが大切だということが分かった。また自分に関係してくれている人を利害関係者(ステイクホルダー)という関係ではなくて親戚同様にかかわるという考え方も面白いと感じた。」といった感想があがりました。
どうもありがとうございました。
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今回ご協力賜りました一般社団法人日本経営道協会のウェブサイト
「一般社団法人日本経営道協会」(https://keieido.jp/)
(H.O.)