社員研修だけじゃない! 人材育成業界の実際
大学を卒業したら就職します。「勉強から解放された!」と思いきや、実は就職してからも勉強しなければいけないのです。
2020年6月23日の「現代マネジメントⅠ」では、学生にはなじみの薄い「人材育成業界」を株式会社日本マンパワー取締役の 田中 稔哉 様からお話しいただきました。
まず、人材育成とくに社会人教育業界の概況が説明されました。受益者にも不特定の個人であったり、年齢や役職などの特定属性によって区別されること、プログラムにも集合研修や個別指導、通信教育などで区別されます。
業界トレンドとして、国内人口の減少や、人材のグローバル化などの環境の変化によって「正解」を提示できない社会や組織となっており、生産性向上や主体性の発揮が重要になってきています。
さらに健康寿命の延伸への対応や次世代インフラの構築などの重点産業の中で、専門人材の育成と配置、人材の流動化が課題となってきています。
人材の多様化が進む中においては、会社が個人を「育てる」のではなく、個人の「育つを支援」することが大事になってきます。
人材育成といっても、単に依頼通り研修やセミナーを開催すればいいわけではありません。人に働きかけて企業の課題を解決するのが人材育成の最大のポイントになります。
しっかりと依頼先の企業に聞き込み本当の課題は何なのかを明らかにしたうえで、人材育成のプログラムを組む必要があります。それはコンサルタントの仕事のようなものでもあります。
ここで、日本マンパワーに就職した卒業生の正木靖晃さん(2019年3月経営学科卒)も登場。営業の仕事内容からクライアント企業の課題解決の仕事の実際を説明されました。
受講生からは
「自分のなりたい姿、やりたいことなどと、自分の今いる立ち位置をすり合わせて考えることの大切さや、社会人になっても常に自己分析は必要不可欠」といった感想がありました。
どうもありがとうございました。
今回ご協力くださいました田中様の所属する株式会社日本マンパワーのサイトはこちら
「日本マンパワー」 https://www.nipponmanpower.co.jp/
(H.O.)