大涅槃図
大涅槃図/駒澤大学蔵
縦213cm/横225cm 紙本着色
涅槃図は、仏教を開いた釈尊の入滅の場面を図像化したもの。
中国や日本では、2月15日を釈尊入滅の日と定め、古来より宗派の別なく涅槃図を掲げ、釈尊の遺徳をしのぶ涅槃会を営んできた。
釈尊は、沙羅双樹に囲まれた寝台の上に、枕を北向きにして臥し、その周囲には、仏弟子をはじめ、多くの菩薩?鬼神?動物たちが配され、釈尊の死を嘆き悲しんでいる。日本の涅槃図の基本的な構図で、制作には多くの時間や費用を要したといえる。
本涅槃図は、宝暦13年(1763)に制作され、同年2月15日に東京都品川区の天竜寺に寄贈された涅槃図である。
明治16年(1883)7月15日、曹洞宗大学林専門学本校に寄贈された。同校は現在の駒澤大学の前身であり、涅槃図の裏書には寄贈の経緯が記されている。以来140年近く本学に伝えられている。
涅槃とは?
梵語nirvana(ニルヴァーナ)の音写で、「吹き消す」こと。煩悩を吹き消し迷いを滅却した状態、転じて釈尊の入滅を意味するようになった。
特別公開について
毎年2月15日の涅槃会に合わせて、当館1階展示室にて特別公開します!!
※年によって開催日が変更となることがあります。詳しくはお問い合わせください。
資料紹介「涅槃図のダウト」
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駒澤大学禅文化歴史博物館事務室(10:00~16:30)
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