沿革
2005年に、授業内容?方法を改善し向上させるための「組織的対応」が、中央教育審議会から「我が国の高等教育の将来像」の名のもと、FD (Faculty Development)として提唱されました。
学生による授業評価に始まり、授業内容や方法に関してはカリキュラム?ポリシー(CP)、学位や教育の質保証についてはディプロマ?ポリシー(DP)として、目標の「組織的」自己認識と共通理解が謳われ、そのための具体的な計画が求められています。
本学も組織的対応を積極的に行なっていますが、同時に、「改革」がどこまで十全に行われているかを常に検証する必要もあります。
教育の基本は、教える者と学ぶ者が対等という人間関係の上に立ち、共に真理を探究するところにありますが、「真のゆとりと緊張」がなければできません。
真理を探究する学問と即戦力としての技術の習得という、一見、相反する命題を自己のうちに統合することには大きな困難が伴います。
しかし立ち止まることは出来ません。
むしろ求め続けることに意味があると思います。
教える者と学ぶ者とが「共学」できる場を創っていくことが、大学の未来をより開拓することになると信じます。